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むし歯について

むし歯を知ることは、きちんと予防することや治療を行うために、 とても大切なことと考えています。

むし歯について、考えてみよう

東京書籍 保険体育の教科書(※名古屋市使用)より

むし歯は、次のようにして起こります。
次の「ア」、「イ」、「ウ」、「エ」を、「主体の要因」と「環境の要因」に分けてみましょう。

※主体の要因

年齢、性別、免疫、遺伝子など生まれたときからもっている要素と、
食事、運動、休養や睡眠など、日常生活における生活行動や習慣などがあります。

※環境の要因

温度や湿度、有害物質などの物理的・化学的環境、ウイルスや細菌などの
生物学的環境、人間関係や健康・医療機関などの社会的環境などがあります。

「ア」・・・歯の質(酸に対する抵抗力)
「イ」・・・歯磨きの習慣
「ウ」・・・食べ物の残りかす(糖分)
「エ」・・・細菌(ミュータンス菌など)

むし歯の要因(主体と環境のかかわり)

むし歯は、ミュータンス菌が食べ物のかすなどに含まれる糖分を分解して、
酸を発生させ、歯に穴をあけることによって起こります。

また、同じような生活をしていても、むし歯になりやすい人となりにくい人がいるのは、
歯の酸に対する抵抗力に差があるからです。

また、歯の溶けやすい状態が続くと、これがむし歯の原因となります。
つまり、口の中を清潔にしておかないと歯周病の原因につながるということです。

※歯が溶けやすい状態とは・・・・

歯は酸にたいへん弱い性質があります。
特に食事中や食後は酸が強くなり、歯が溶けやすい状態になります。
さらに、歯を磨かないでいると、歯の溶けやすい状態が長く続くことになります。

※歯の再石灰化とは・・・

溶けた歯の一部は、自然に修復が行われます。これを再石灰化といいます。
ところが、歯の溶けやすい状態が多かったり長かったりすると、この再石灰化の作用を上回ため、むし歯が進行します。

歯を失う原因

歯を失う原因の殆どは、むし歯と歯周病です。
小・中学生のむし歯は減ってきていますが、歯周病は増えています。

むし歯や歯周病を予防するには、丁寧に歯磨きをして、歯垢を取り除くこと(プラークコントロール)が必要です。
食事の後や寝る前には必ず歯磨き、うがいをして、口の中を清潔にしておくような生活習慣を身に付けることが大切です。
特に、歯と歯の間、歯と歯ぐきの間は、食べ物や歯垢が残りやすいので、気をつけて磨きましょう。

また、しっかりと自分の歯で噛めることは、生きていくために欠かすことのできない食生活を豊かにしてくれます。
20年前から始まった「8020運動」とは「80歳になっても健康な自分の歯を20本以上保とう」という運動です。
いつまでも自分の歯で食事が楽しめるように、これからも歯を大切にしましょう。

食生活とむし歯の関係

歯の表面では、歯の成分であるミネラルが溶け出す脱灰と、
ミネラルが歯の中に戻って結晶化する再石灰化がくり返されています。

何も食べていない時の歯の表面は中性ですが、いったん口の中に食べ物や飲み物が入ると、
むし歯菌が作り出す酸が増えて歯の表面が酸性になりミネラルがどんどん溶け出します。

※むし歯菌は、食物の炭水化物を栄養にして酸を作り出します。甘いものは特に酸をつくりやすいです。

規則正しい食生活

一日3回の食事と1回のおやつの場合
食事の回数に応じて脱灰は起こりますが、
時間とともに歯の表面が中性になり再石灰化が行われます。

間食が多い食習慣

おやつやジュースを何度も口に入れる場合
一日中脱灰が続き、歯の表面が中性にならないために
再石灰化がなかなか行われません。
寝る前に飲食をすると脱灰が続きます。

食習慣のPoint

  • ダラダラ食いをさけ、規則正しい食習慣を身につけましょう。
  • 就寝中はだ液の量が少ないので、寝る前の飲食をしないようにしましょう。
  • むし歯菌はブクブクうがいで取り除くことはできません。
    飲食の後は必ずハミガキをしましょう。

むし歯の予防について

むし歯はミュータンス菌の感染によっておきます。
ミュータンス菌は砂糖を栄養源としており、酸を出して歯を溶かします。
ミュータンス菌は生後6ヶ月~3歳の間に最も感染しやすく、
一度感染してしまえば一生その種類のミュータンス菌をもち続けます。

感染の機会を少なくするには、子どもの身近な人(母親など)の
ミュータンス菌を減らすことにあります。

また同じ箸で食べさせたり、口うつしで食べさせたりしないことも大切です

家庭でできるむし歯予防とは?

  • 小学校3~4年生まで親が寝る前に仕上げ磨きをしてあげて下さい。
    磨いた後は就寝まで食べ物・ジュース・アイスクリームなどを与えないで下さい。
    水またはお茶であれば大丈夫です。
  • フッ素入り歯磨き剤・フッ素のうがい薬などで毎日フッ素を使うようにして下さい。
  • キシリトール100%入りのガム・タブレットを利用して下さい。
  • 甘いものを与える時は、甘いものの量ではなく与える回数が問題です。
    回数を決めてできるだけその回数を減らすようにして下さい。

歯科医院でのむし歯の予防方法とは?

  • ミュータンス菌を含むバイオフィルムを歯からはがす
  • フッ素を塗る
  • シーラントをする
  • レーザーをあてる
  • 歯面研磨
  • フッ素塗布
  • スケーリング(歯石除去)
  • 歯磨き指導
  • PMTC (詳しくは、PMTCより)
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